アプリケーションエンジニアの年収がいくらもらえるのか気になりませんか?
この記事では、「アプリケーションエンジニアの平均年収」、「アプリケーションエンジニアが年収アップするための3つの方法」、「アプリケーションエンジニアになるためのキャリアパス」、「未経験からアプリケーションエンジニアを目指すには」を解説しています。
目次
アプリケーションエンジニアの平均年収は「473.6万円」
大手転職エージェントのdodaによると、アプリケーションエンジニアの平均年収は473.6万円です。IT業界全体の平均年収は442万円ということも考えれば、平均並みと言える金額です。
この平均年収は未経験の新入社員からベテランのすご腕社員まで総合的に計算されたものであり、スキルが高ければ高いほど年収もそれに反映されやすいのはほかのIT職種と変わりありません。
アプリケーションエンジニアの求人は多く出ていますが、未経験者の採用はやや消極的とも言える数の求人数です。
それでも未経験者を採用してくれる企業はありますが、給与は経験者よりずっと低く設定されます。このような事情もあるためアプリケーションエンジニアの平均年収は、経験者から見てみるとやや低く感じてしまいます。
実際に平均年収の内訳をみていくと400万円未満であるのは全体の32%。それに対し年収が500万円以上であるのは全体の41%となっています。
このことからもアプリケーションエンジニアがいかに実力社会で、スキルしだいで年収アップを目指しやすい職種であるかというのがわかります。
また激務が多いIT業界において、平均の残業時間が28.8時間であることや平均の年間休日が129.7日であることは、年収の割には休みがしっかり取りやすい職種であることもわかります。
アプリケーションエンジニアはIT業界において、仕事とプライベートを両立させやすく、働きやすい環境が用意されているといえます。
ですが企業によって同じ時間拘束され同じスキルを発揮しようとも年収に差が出てしまうため、アプリケーションエンジニアへ転職を経験される方は半数近くに上ります。
これにはまったくの異業種で経験を積みアプリケーションエンジニアに転職した方も含まれますが、それほど転職にも好待遇が望めるというわけです。
アプリケーションエンジニアが年収アップするための3つの方法
1.より待遇のいい企業への転職
アプリケーションエンジニアとして働いているあなたが年収をアップさせたいときに、最も採りやすい手段が転職です。
アプリケーションエンジニア経験者としてならば求人は非常に多く出ているため、現在の企業より好条件を提示していただける企業に転職するのが、年収アップの近道と言えます。
前職がアプリケーションエンジニア以外の方も含んでいましたが、半数近くが転職しているデータもあるため、企業もこれに寛容です。
B2Bを含めクラウドサービスに力を入れている企業が増えている今、JavaScriptやMySQL、またRubyやPythonなど、基礎的なものは多くの企業で必須となっています。
2.既存システムの改修を行えるようになる
アプリケーションエンジニアとして既存システムの維持や管理を行えるのは当然ですが、そのシステムがベストとは限りません。
ここがあのように動作すれば効率が上がる、何年も前に設計されたものなので時代の流れに合わせたシステムにすべき、というものが出てきます。
このようなときに漫然と既存システムの維持や管理だけをするだけの知識しかないと、いざ新システムへの改修を依頼されても対応できず、自ら提案することもできないため、年収は伸び悩んでしまうのです。
そのためJavaScriptやMySQL、RubyやPythonなどはもちろん、より多くの知識を身に付けることにより、任されるだけでなく積極的に提案し上司やお客様の高評価を得ることで年収アップにつながります。
3.お客様の真意をくみ取れるようになる
アプリケーションエンジニアはお客様からの依頼をヒアリングし、アプリケーションやシステムの構築を行います。
ですがヒアリングどおりの製品をお届けしても、お客様の真意にそぐわないものであればやり直しの手間暇がかかります。この無駄をなくすことでスキルが認められ、年収アップにつながるのです。
ヒアリングをして言葉をうのみにするだけでなく、望んでいるのはこのような動作をする製品か。より具体的にヒアリングできることで、お客様の言葉にある真意をくみ取れるようになると言えます。
アプリケーションエンジニアに転職したい方におすすめの転職エージェントを下記の記事でご紹介しています。
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ワンランク上のアプリケーションエンジニアになるためのキャリアパス
アプリケーションエンジニアにはそのまま現場で活躍を続けるか、リーダーやマネージャー職になりよりお客様の元へ踏み込む立場になるかという2種類の道が用意されています。
駆け出しのアプリケーションエンジニアのころであれば、既存システムの保守や運営をするか、1からアプリケーションを開発するかという選択肢がありますが、ワンランク上のアプリケーションエンジニアになるのであれば有利不利もなく、キャリアパスも同様のものです。
まずそのまま現場で活躍を続ける場合、持っているスキルをより深く広くしないことにはワンランク上のアプリケーションエンジニアとして働くことはできませんし、年収が上がることもない下っ端のままです。
常日ごろから最新のテクノロジーはもちろん、話題となっているアプリケーション情報にも目を光らせ、現在はどのようなものが人気なのか、どのような知識を習得しておかないと業務に支障が出るのか把握をする必要があります。
そしてリーダーやマネージャー職として活躍する場合、現在所属しているチームだけでなく、複数の案件を抱える責任者になれる道が用意されています。当然それに見合った年収も受け取ることができます。
ですが人の話を聞くのが苦手であったり説明をしたりするのが苦手であると、上司としての素質はもちろんですが、よりお客様の元へ踏み込む立場としてふさわしくないため、リーダーやマネージャー職へのキャリアパスは閉ざされてしまいます。
リーダーやマネージャー職を目指す場合には、アプリケーションエンジニアとしての基礎知識はもちろんですが、部下に指示を出す指導する、お客様との信頼関係を築き上げる対人スキルも要求されるのです。
未経験からアプリケーションエンジニアを目指すには
アプリケーションエンジニアは経験者に比べ低賃金ではありますが、未経験者でも採用をしている企業があります。ただし経験者を含めた求人数に比べ圧倒的に未経験者は冷遇されているため、採用に至るにはいばらの道を進むこととなります。
採用されても年収は低く設定されているため、最初から平均年収を目指すのではなく、数年かけてスキルアップや転職をし、平均年収以上になるよう行動すべきです。
知識ゼロの未経験者も採用はしていますが、実務経験のない独学であっても、JavaScriptやRubyなど基礎的な知識を持っているに越したことはありません。知識ゼロでアプリケーションエンジニアを目指すのではなく、基礎的な知識やスキルを身に付けてから面接に臨んだ方が効率的です。
もしあなたが1から作ったことのあるアプリケーションがあるのであれば、それをポートフォリオとして面接時に提出することで、面接官の評価は高まりやすくなります。
独学で学んでいる最中にアプリケーションを作ることも可能であるため、何か1つ流行でもあり基礎知識が試されるスマホアプリを制作しておくと、未経験でも有利に働きます。
アプリケーションエンジニアの既存システムの保守や運営は、自宅ではなかなか試すことができない分野ですが、アプリケーションの開発は簡単なものであれば自宅でもできるようになってきています。
未経験であっても独学でアプリケーションを作れる腕前があれば、何の知識も経験もない未経験者よりもいい待遇で採用されることが多いです。
実務経験がないことから最初のうちは年収が低めですが、経験を積みキャリアアップすることで、年収アップも十分に望めます。
まとめ
実力社会のIT業界の中では平均年収は並み程度ですが、十分なスキルを身に付ければそれ以上の年収も見込めるのがアプリケーションエンジニアです。
過酷で十分な休暇や少ない残業で済むことの少ないIT業界ですが、アプリケーションエンジニアは恵まれているとも言えます。
JavaScriptやRubyなど基礎知識だけではなかなか年収アップは望めませんが、近年注目されよく使われている言語や技術を習得し活躍すれば、年収1,000万円の大台に乗せることも夢ではないのです。
アプリケーションエンジニアとしてキャリアアップするためにも、最新の技術や流行に目を光らせ、自主的に学んでいくことが大切です。