プロジェクトマネージャー(PM)の年収がいくらもらえるのか気になりませんか?
この記事では、「プロジェクトマネージャー(PM)の平均年収」、「プロジェクトマネージャー(PM)が年収アップするための3つの方法」、「ワンランク上のプロジェクトマネージャー(PM)になるためのキャリアパス」、「未経験からプロジェクトマネージャー(PM)を目指すには」を解説しています。
目次
プロジェクトマネージャー(PM)の平均年収は「660万円」
大手転職エージェントであるdodaのデータによると、プロダクトマネージャー(PM)の平均年収は660万円です。IT業界全体の平均年収は442万円となっているため、ほかのIT系の職種の中でもかなり高い年収になっています。
ただし未経験の状態でプロジェクトマネージャーになっても給与は低いです。採用時には経験者が積極的に募集されており、未経験の場合には経験者に比べて給与がかなり低く設定されているからです。
このように未経験者からプロジェクトマネージャーとして働いている方も経験豊富な方まで含めたものが、全体の平均年収です。経験者だけでいえば、年収は700万円を超えてくるでしょう。
もちろん勤務される企業や、あなたが持つスキルによっても年収は異なります。大企業であればあるほど、高いスキルであればあるほど年収は高くなります。
またプロジェクトマネージャーはスキルが給与に反映されやすいです。20代だと平均年収491万円に対し、経験を積んで30代になるころには一気に650万円と跳ね上がります。PMの平均年収は高い方たちがほとんどですが、その一方で年収400万円未満の方も全体の7%います。
この7%の中には未経験者で働き始めたばかりの方も含まれるため、長年勤めスキルを身に付け資格を取得しているならば、この中に含まれることは少ないです。ただし経験者でありながら、年収が400万円未満であるならば転職を視野に入れた方がいいです。
プロジェクトマネージャーの転職は積極的に行われていて、プロジェクトを任せられる人材も少ないということで売り手市場です。
同じ業務内容でも勤めている会社の規模で給与が大きく変わることもあるので、積極的に転職情報は取りに行きましょう。
プロジェクトマネージャー(PM)が年収アップするための3つの方法
1.より待遇のいい企業への転職
プロジェクトマネージャーとして働いているあなたが、最も早く効率的に年収をアップさせることができるのは転職です。
プロジェクトマネージャーの求人はほかのIT業界の求人と比べてしまうとやや少ない傾向にありますが、中には年収1,000万円以上を提示して募集している企業もあります。
もちろんこのような優良条件の企業ですと、必須となる経験やスキルにも高くより専門的なものが求められます。
このような一気に年収アップを狙う転職でなくとも、現在あなたが年収400万円未満ならば真っ先に選択肢に入れるべきなのが転職と言えます。
プロジェクトマネージャーとして求人を出している企業は年収400万円以上であるケースが多いため、スキルや資格はそのままに、転職するだけで年収アップを望むこともできるのです。
2.プロジェクトマネージャー(PM)としての資格を取得する
プロジェクトマネージャー(PM)としての知識や能力を測る資格の一つに、プロジェクトマネージャー試験があります。この資格を持っているとよりPMとしての信頼度が上がり、年収アップにつながるのです。
このプロジェクトマネージャー試験は合格率が僅か14.5%しかありません。しかしこれでも以前よりは難易度が下がり、合格率は上昇傾向にあるのです。
PMとして年収アップさせるのにはもちろん、最低限の知識を再確認するためにも使える資格であるため、取得して損はありません。
これを持っていれば客観的にあなたが「どれだけプロジェクトマネージャーとしての資質があるか」を判断してもらえる一つの材料となります。
現在の職場ででももちろんですが、転職を視野に入れた場合にも力量がある証明として利用することができるのです。
3.簡単な言葉でも説明できるようになる
プロジェクトマネージャー(PM)としての素質を買われ年収アップにつなげるためには、専門的な知識や経験だけではなりません。
担当するプロジェクトを進行させるにあたり、上司や部下に説明をしたり指示を出したりする場面が現れます。その際に相手に伝わらない専門用語の多用や、必要以上に長い解説は生産性を落とします。
端的に相手に伝わる言葉を用いることで、より資質のあるPMであると判断してもらいやすくなるのです。
プロジェクトマネージャー(PM)に転職したい方におすすめの転職エージェントを下記の記事でご紹介しています。
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プロジェクトマネージャー(PM)の転職|おすすめ転職エージェント厳選3選
プロジェクトマネージャー(PM)へ転職しようかどうか悩んでいる方へ。 こんなことで悩んでいませんか? 初めての転職で不安 年収・給料アップしたい 自分の市場価値を知りたい 自分に合った求人がなかなか見 ...
ワンランク上のプロジェクトマネージャー(PM)になるためのキャリアパス
プロジェクトマネージャーのキャリアパスは、現在の立ち位置のまま経験を積んだり資格を取ったりし続けるか、独立して仕事を請け負うようフリーランスになるかに大別されます。
現在の立ち位置を守り、サラリーマンとしてPMであり続けるのであれば、より若い世代に追いつかれあなたの席を奪われないよう、スキルアップや資格の取得は欠かすことができません。
別のプロジェクトマネージャーが抱えている案件をあなたのものにしたいと考えるのであれば、企業としてあなたのチームに任せる魅力があるよう、「なぜそうすべきなのか」をより魅力的に提案できるだけでなく、それを実現させられる部下の育成も必要となるのです。
独立しフリーランスとして活動する場合には、いい条件の案件を請け負えばよくなるため、より待遇のいい企業に転職したときのように年収アップをしながら希望する案件ばかりをこなすことも可能となり得ます。
しかしながらフリーランスではサラリーマンとしてやっているプロジェクトマネージャーとは違い、仕事をあなた自身で探すことから始めねばなりませんし、経験によっては相手の合意が得られずPMとしての作業ではなく「仕事を獲得する」ことが関門となってしまう可能性もあるのです。
これはサラリーマンのプロジェクトマネージャーとしてはない苦労であるため、ワンランク上のプロジェクトマネージャーとして活動はしやすくなりますが、入社時に受ける面接のように、何件もアプローチしてようやく仕事にありつけるというケースに陥ることも想定しておく必要があります。
未経験からプロジェクトマネージャー(PM)を目指すには
プロジェクトマネージャーは未経験でも募集している企業はありますが、IT業界全体の中から見れば少数な傾向にあります。
その原因としてPMになるために下積みとして、プログラマーやシステムエンジニアを経験していることが多いからです。
それらに携わることなく完全に未経験でも入社できる企業もありますが、給与は経験者よりずっと低く設定されています。しかし経験を積んでいけば上がるものですので、最初のうちは勉強代だと思っておくべきです。
PM未経験でも歓迎されやすいものとして、プロジェクトマネージャー試験の資格取得があります。これはPM経験者でも取得すれば能力を示しやすいものであるため、未経験者のあなたは特に取得しておいて損はないです。
また難易度を下げて、基本情報技術者試験を受験しPGやSEとしても必要最小限の知識を持っていることを証明するのは大切です。合格率もプロジェクトマネージャー試験より高い26.6%ですので、取得して損はない資格と言えます。
もしも自作のスマホアプリやソフトウェアの開発経験があるのであれば、資格と併せてポートフォリオとして提出することで、よりいっそう信頼度が高い面接結果を生み出すことができるのです。
未経験でもこのように入社することは可能ですし、入社後に給与や待遇で不満を感じるのであれば資格や実務経験を基に転職という道を歩むこともできるため、まずは客観的にすぐ判断ができる資格取得を優先するべきと言えるのです。
まとめ
プロジェクトマネージャー(PM)はPGやSEと同じく、実力社会です。実力があれば給与は高く、なければクビは免れても給与は低いままです。また多数の部下をまとめスムーズなプロジェクト進行を行えないと、その一番の責任はPMであるあなたに降りかかってきます。
そのため課題に対する原因特定や解決策の提示は必要不可欠なのです。この考え方はプロジェクトマネージャー試験でも学ぶことであるため、いかにPMとして大切なことかわかるはずです。